2013年11月29日金曜日

色とりどり

朝、ぬくぬくしたお布団の誘惑を振り切るのが大変になってきました。
風が冷たく、外に出るのがおっくうになってきました。
学校の受付にクリスマスツリーが登場しました。

厳しい冬がやってきますね。

この一気に気温が下がる時期、
私はとても楽しみにしていることがあります。
それは、紅葉です。その綺麗に色づいた葉っぱが散る様子も好きです。

紅葉の観光地はたくさんありますが、
わざわざ遠くまで行かなくても、辺りを見渡せば…

赤や黄色やオレンジ…などなどが、たっくさん(^^)!!
街路樹が見事に色づいています。

澄んだ青空によく映えますね。
ふと足元に目をやると、落ち葉も色とりどりで、
なんだかわくわくした気持ちで歩くことができます。

どんぐりやまつぼっくりを拾って、やじろべえを作りたい!
落ち葉を集めて、焚火をしたい!焼き芋もしたい!

…そうは思っていても、なかなかできていないのですが。
でも、そんなことを想像しながら歩くのは楽しいですよ。

何が言いたいかというと、季節の移ろいを味わおうということです。
学生の皆さんは、就職活動や勉強に一生懸命励んでいます。
でも、季節を感じる遊び心はいくつになっても持っていて欲しいと思います。

肌を、目を、鼻を、口を使ってみましょう。

朝、家を出たらまず、深呼吸!
駅までの道でいくつの色を見つけられるでしょう?

物は試しです。色々な楽しみ方を発見してみてください。

2013年11月15日金曜日

アサーション

秋を感じていたのもつい先日まで。
冷たい北風が、木の葉を力いっぱい揺らしています。
街を見渡すと、クリスマス仕様のお店が増えてきました。
あちこちで冬の準備が始まっていますね。

話は変わりますが、‘アサーション’という言葉があります。
これは、自分の言いたいことを相手に伝わるように、かつ相手の意見を尊重しながら表現するということです。
対人関係技術向上トレーニングとして、新入社員の教育場面で用いられることもあります。
今日は、この自己表現についてお話したいと思います。

突然ですが、あなたならこんな時、どうしますか?

授業中消しゴムを忘れて困っているあなたは、隣に座っている友だちの机の上に消しゴムが置かれてあるのを見つけました。友だちは一生懸命板書しているので、声をかけにくいですが、でもあなたもどうしても消しゴムが必要です。

自己表現には3つのタイプがあります。
ドラえもんの登場人物に例えてみると、わかりやすいようです。

攻撃的な自己表現(ジャイアン)…自分の意見ばかり主張して、相手のことは配慮しない
非主張的な自己表現(のび太)…相手の意見を優先させ、自分の意見は後回しにする
アサーティブな自己表現(しずかちゃん)…自分の意見を尊重するが、相手も配慮する

①ジャイアンだったら、「おい、お前。消しゴム貸せよ。いいだろ。言うこと聞かないとどうなるかわかってるんだろうな」と乱暴に言い放って、相手のことなんてお構いなく勝手に取り上げてしまいそうですね。

②のび太だったら、「あの…えーと…あの…け、け、消しゴムを…あの…その…」ともじもじと小さい声で話して、相手に言いたいことがきちんと伝わらないことでしょう。結局、消しゴムを借りることができずに授業の間中、困ることになりそうですね。

③しずかちゃんだったら、「~さん、私、消しゴムを忘れてしまって困っているの。使い終わったらすぐに返すので、貸してもらえないかしら」と、相手の目を見ながら、丁寧に、でもハキハキと話すのではないでしょうか。

言った方も言われた方も気持ち良くいられるのは、誰の言い方でしょう。
たいていの人はしずかちゃんの言い方、と答えるのではないでしょうか。

お願いする時、謝る時、頼みを断る時…など、どういう風に伝えようという場面に遭遇した時は、しずかちゃんだったらなんて言うかな?と、想像してみてください。

参考文献:
平木典子(2009)「改訂版アサーショントレーニング―さわやかな<自己表現>のために―」日本・精神技術研究所

2013年11月1日金曜日

山登り

11月に入りました。
あっという間に冬がきてしまいそうですね。

ところで、先日山登りに行ってきたのですが、
山登りと、勉強ってなんだか似ているなぁ…と考えながら歩きました。

どこが似ているかというと…

山登りのスタート地点では頂上は見えません。
見えないけど、歩き続けます。
歩いているうちに、前を歩いている人を追い抜く事があります。
逆に、追い抜かれる事もあります。
それでも焦らず自分のペースを保って歩く必要があります。

また、道の途中で険しい鎖場を越えなくてはならないかもしれませんし、
川の両岸にかかった、細い橋を渡らなくてはならないかもしれません。

そして、歩いてばかりでは疲れるので、休憩も必要ですね。

でも、一歩一歩進んでいけば、いつかは頂上にたどり着く事が出来ます。
自分の足で登りきったという達成感は、この上ないものです。
頂上に着いて、初めて見えてくる景色もあるでしょう。

…いかがでしょう?なんとなく似ていませんか?

さて、これには続きがあって…
山登りをしていると、頂上にたどり着けない事だってあります。
自分の体力の問題であったり、自然の脅威の問題であったり…理由は様々ですが。
でも、それで「終わり」というわけではありません。
日を改めてチャレンジするもよし、別の山に登るもよし、性に合わないと山登りから離れるもよし。

その経験があるからこそ、「次」が考えられるわけです。
「次」の選択肢は無数にあります。
これって、とてもすごいことだと思いませんか。

…そんなことを考えながら、紅葉真っ盛りの山を楽しんだ休日でした。